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院長と当院スタッフからのメッセージを載せていきます。 (月1回発行の“あさひゆめほっと”内の院長のコラム“ハ・ハ・歯のはなし”にも載っています)

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ゆめほっと第432号(2008/09/05掲載)


ハハ歯のはなし㉛




『かみ合わせ(BBO)治療で高血圧、心動悸が改善した』

 この患者さんは40歳の女性、「以前、歯の治療中に顎が外れて、その後どんどん体調が悪くなってきた、体調不良を改善したい」とのことでした。前回お話させていただいた患者さん同様に、 BBOのミニ・スプリントという装置を使って治療していきました。 頭痛、腰痛、目の症状、不眠症、生理痛に加えて、高血圧、心動悸まで改善されました。今では驚くこともありませんが、当時 この治療をはじめて間もない私はとても驚かされたものでした。 歯のかみ合わせが身体に与える影響はみなさんの想像を超えるものでしょう?もちろん、すべての方がこのように改善される保証も なく、彼女の場合、高血圧や心動悸の原因に歯のかみ合わせが関係していたということです。彼女の治療前・後での問診表なども当院ホームページに載せさせていただいていますので、よろし ければご覧ください。

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ゆめほっと第431号(2008/08/05掲載)


ハハ歯のはなし㉚



『かみ合わせ(BBO)治療でまっすぐ泳げるようになった』

 8年程前、私がはじめてBBO治療を行った患者さんのお話です。
彼は日頃、水難救助などをしている警察官の方で「顎がゆがんでいて姿勢もゆがんでいる。訓練での腕立て伏せや腹筋などがとてもつらく、 剣道ではまっすぐに面を出しているつもりが斜から出てくる。また、水難救助の訓練で水中を目標に向かってまっすぐに泳ぎたいのにどうしてもゆがんでしまう」とのことでした。BBOのミニ・スプリントという治療装置をはじめてお口に付けた時、彼は胸を押さえてその場にうずくまりました。後に先輩の先生から「スプリントを付ける前にBBO体 操をしてもらっておけば、そうはならなかっただろう」と教えていただきましたが、当時の私にはそこまでの知識はありませんでした。ともあれ身体に変化が生じたのです。私は「少しずつでよいので、スプリントをつける時間を長くしていってください」と伝えました。一週間後、彼が治療に来られました。「先生、腕立て伏せや腹筋がだいぶ楽にできるようになったし、面もまっすぐに出る、なによりもまっすぐに泳げるようになった」と。その後、治療は続いていくのですが、私のはじめてのBBO治療はあまりに衝撃的でした。

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ゆめほっと第430号(2008/06/05掲載)


ハハ歯のはなし㉙



 前回、当院にかみ合わせ(BB0)治療に来られる方のほとんどが体調不良の改善を求めておられると書きました。この治療をもっと多くの人達に知って欲しいと願う理由を簡単に書きます。
 “ いろんな検査をしたけれど異常なしと言われた頭痛やめまい、 いろんな治療をしたけれど治らなかった肩こりや腰痛、あきらめる前に一度、歯のかみ合わせを疑ってほしい ” なぜなら私たちは治療に絶望し、自分の体調不良は治らないと半ばあきらめていた人達がこの治療により改善していくのをたくさん診てきたからです。 なかには思い通りに良くならずに「期待させないで欲しかった」とのご指摘を受けたこともあり、治療を辞めたくなることもありましたが、ろくに歩けなかった人がすたすた歩けるようになったり、 目が見えにくくなってきた人がスッキリと見えるようになったり、 仕事が出来ないくらいつらかった人が元気に仕事が出来るようになったりして喜んでくれるのを見るともっと頑張りたいなと思うものです。
 次回からは実際にBBO治療を受けられた患者さんの中で印象深かった方のお話をさせていただこうと考えています。

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ゆめほっと第429号(2008/05/05掲載)


ハハ歯のはなし㉘




 前回のコラムで、歯並びが悪いままでもかみ合わせの治療も出来ますし、当院にかみ合わせの治療に来られる大人の人達には歯並びがキレイ な人も意外に多いということを書きました。では、かみ合わせの治療に来られる人はどのようなことを希望して来られるのかというと、大人と子どもでは異なるようです。大人の方の場合、原因不明の頭痛、めまい、 肩こり、腰痛、歩行困難等、その他様々な体調不良を訴えて来られます。 当然、当院に来られるまでにはそれぞれの症状に応じた診療所に行かれていますし、そこでは思うように改善されなかったり、異常無しと言われたりしていて自律神経失調症という病名がついている人も多いものです。 子どもさんの場合、ほとんどの親御さんが「あそこに行けば歯を抜かずに矯正できる」と思って来られますが、私は矯正専門医ではありませんし、 歯並びをキレイに整えるのは矯正の先生のお仕事です。そういったわけで「当院での“ 子どものかみ合わせ育成 ”は歯並びを整えることを一番の目的とするものではありません。顎の発育不足などを改善することで、 その子の身体を強くすることを一番の目的とするものですよ」というカウンセリングが始まるわけです。歯医者に体調不良を治しに行くなんて変な話しだと思われるでしょうし、もちろん思い通りに良くなるなんて保証はできません。私にできることは歯のかみ合わせを良くすることだけです。 しかし、今説明させていただいたことが本当の現実です。

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ゆめほっと第425号(2008/01/05掲載)


ハハ歯のはなし㉔



 新年明けましておめでとうございます。いつも私のコラムにお付き合いくださりありがとうございます。早いもので回を重ね、 今年で3年目に入ります。引き続きよろしくお願いいたします。
 さて、新年第1回目は、昨年、私が非常に印象に残った言葉をご紹介させていただきます。ある研究会が終わった後の懇親会の席でのこと、私は恩師である東京大学出身の先生に次のような質問をしました。「今の子どもにこれだけは身に付けさせておいた方が良いと思うものは何ですか?英語ですか?パソコンですか?」と…。答えは一言「体力」。そして先生は付け加えられました「その体力のために『歯のかみ合わせ』が大切なんだ」。
 私はこれからの日本はいろんな意味で大変な時代になっていくと思います。その時代を担っていく今の子どもたちに、ほんの少しでも元気を与えるお手伝いが出来ればいいなと思っています。
 今年も“は・は・歯の話”を応援してくださ~い。

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ゆめほっと第415号(2007/02/05掲載)

ハハ歯のはなし⑭



 昨年の暮れ、「どうしても今日、歯のかみ合わせの治療をして欲しい」という電話がかかってきました。症状を聞くと「体調がとても悪く、特に腰痛がひどくてまっすぐに歩けなくなってきている、昨日からは目がかすんで見えにくくなってきている」と切羽詰まった感じでした。「どうしてかみ合わせが原因だと思 うのですか ?」と尋ねると、「最近、歯の治療をしだしてから急に調子が悪くなってきたので」とのこと。急なことなので、お待ちいただいてもよろしければという事で診させていただきました。「確かにかみ合わせは悪いのですが、 今治療している歯だけが悪いのではありません。かみ合わせを良くしていくには、処置していない虫歯ではない歯も治療していかなくてはいけませんよ。他院での歯の治療はたまたま時限爆弾のスイッチを押してしまっただけで、元々のご自身のかみ合わせも悪いのですよ」と説明した後、応急的に作ったスプリントを装着していただき「これで歩きやすくなると思いますから、少し外を歩いてみてください」と言いました。15分位歩いて帰ってこられた患者さんは「歩きやすくなりました。目もスッキリしてきました」とあっけにとられた様子。信じられないかもしれませんが本当の話です。私は何度も同じような経験をしていますし、ただ、原因が歯のかみ合わせだったというだけの事です。この患者さんは今も通院されていて、肩こりもすっきりと治したいようですが、「そこまで治るかはわかりませんよ」と伝えていますが、とりあえず、メデタシ、メデタシ。

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ゆめほっと第414号(2006/12/05掲載)

ハハ歯のはなし⑬



 前回、最近の日本の子ども達に永久歯の数が少ない子が増えていること、そうした子ども達への適切な治療方法が確立されていない現状をお話しました。
実際、診させていただいていると下顎の前歯の1歯または2歯の欠損が とても多いです。そうした子どもの下顎は小さく、その小さい下顎とかみ合う上顎も小さいことがほとんどで、お口の見た目でいうと、上顎では小さい顎に永久歯が並びきらずにがたつきがあり、下顎では顎は小さいのですが歯数が少ないので、すきっ歯に見えることがほとんどです。お顔の見た目で言うと、小さな下顎は奥(のど)の方の位置で噛んでいて下顎の小さなお顔に見えます。そうした患者さんが当院に来られた時の希望は、見た目の改善もありますがそれ以上に“ もっとよく噛めるようになりたい ” とか“体調を改善したい”などが強いですし、実際、顎の発育不足が身体 (体調)に不利なことは多いのです。治療方法については様々なものがあり、それぞれに対して賛否両論があるのが現状でしょう。そして、治療方法を決定する時の1番の目安は“何をどう改善したいか”という希望だと思います。

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ゆめほっと第413号(2006/11/05掲載)

ハハ歯のはなし⑫


 大人の歯(永久歯)って全部で何本??? 古代人なら32本、現代の日本人では親知らずがキレイに生えている人は少ないので 28 本、そして、最近の日本の子ども達には永久歯の数が少ない子が増えている。
年齢 5~15 歳の日本人の矯正患者 3358 人(男子 1453 人、女子 1905 人)を対象にした調査では、8.5%の子どもに歯数の異常がみられたとのこと(2006 年 アメリカ矯正学会ジャーナル 岩附勝先生より引用)。岩附先生は次のように付け加えられている「日本ではますます歯数の異常をもつ子 どもの数は増加すると考えられる。そうした子ども達への適切な矯正治療の手法の確立とその提供が急務と思われる」と。
私も全く同感であるが、今のところ残念ながらそうした子ども達に対する治療法は確立されておらず、行った歯科医でされる説明も様々だろう。親御さんは迷われるだろうが「私には解らないので…」と歯科医に任せっきりするのではなく、いろいろな歯科医の意見を聞いて自分の子どもに合った治療方法を選択すべき時代だと思う。

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ゆめほっと第441号(2006/08/05掲載)

ハハ歯のはなし⑨

5歳、女の子のお母様から“幼稚園の検診で「受け口です」と言われ、歯医者さんに行ったところ「大人の前歯に生えかわる頃に自然に治ることがあるのでそれまで様子を見ましょう」と説明を受けましたが、それまでに出来ることはないのか?”とのご質問です。
実際、当院には同じ様なお悩みで来院される方が多く、これぐらいの時期からでも積極的に治療していきます。最近では様々な考え方や治療法がありますので、あくまで我々“自然成長誘導法”を行う研究会の意見として書かせて頂きます。通常、舌が上顎に触れていることにより上顎は十分に発育するのですが、受け口の子どもさんの場合、 上顎に触れているべき舌が下顎の中にすっぽりと納まった状態で下顎を前に突き出していることが多く、その癖が上顎を発育不足とし、下顎を前方へ発育させるのです。また、前回にも書きましたが、上顎の発達は6歳児で成人の 85~90% に達し、10 歳頃にはほぼ終了してしまうのに対して、下顎の発育は 18 歳頃まで続くことを考えると、大人の前歯が生えてくる6~8歳頃まで様子を見るのは良くありません。 少し難しい話になってしまいましたが、今回のご質問に関しては、当院ホームページで実際の患者さんの写真で解りやすく見ていただけると思います。

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ゆめほっと第440号(2006/06/05掲載)

ハハ歯のはなし⑧

8歳、女の子のお母様から「大人の前歯が上2本、下4本生えてきましたが、顎が小さくてきれいに並びそうにありません。 歯を抜かずに矯正できますか?」とのご質問です。
顎の発育不足の程度にもよりますが、歯1本1本のサイズが極端に大きくなければ、まず大丈夫でしょう。上の大人の前歯が4本生えた時点で、すべての大人の歯がきれいに並ぶのに必要な顎の大きさがほぼ予測できるのですが、それまで放っておくのは良くありません。なぜなら、上顎の発育は、6歳児で成人の85~90%に達してしまうからです。ちなみに当院では、顎に発育不足があれば4~5歳でも顎を拡大していきますが、その最大の目的は、顎の発育不足がその子どもの身体に与える悪影響を取り除いて、将来の良いかみ合わせを育成することです。

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