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院長と当院スタッフからのメッセージを載せていきます。 (月1回発行の“あさひゆめほっと”内の院長のコラム“ハ・ハ・歯のはなし”にも載っています)

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ゆめほっと第489号(2014/02/20掲載)


ハハ歯のはなし88




「歯のかみ合わせ ( 咬合 ) 治療の可能性」

 私が歯の咬み合わせ(咬合)治療を始めた15年ほど前は、治療後に身体の不調が改善して報告しても、ほとんど相手にもしてもらえませんでした。しかし、ここ数年で咬合治療が身体の様々な不調を改善する可能性があることが次々といろんな所で報告され始めました。咬合治療に来られる患者さんにとって1番良いのは、治療前に何が改善して、何が改善しないのかがわかることでしょう。つまり、「治療によって、 頭痛と肩こりは改善するが、腰痛は改善しないよ」といったように…。ただ、残念ながら今の医学ではそれはわかりません。つまり、やってみるしかないということです。やってみて改善したことはかみ合わせの悪さが原因で、改善しなかったことはそうではなかったと。改善したい症状があるのにあきらめているならば、一度は歯のかみ合わせを疑って欲しいと願います。

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ゆめほっと第488号(2014/01/20掲載)


ハハ歯のはなし87




BBO療法には、がん予防効果も!

 昨年の末、臨床ゲノム医療学会で我々BBO研究会の歯のかみ合わせ治療(BBO療法)の成果を発表させて頂きました。その準備が忙しく、コラムをお休みさせて頂くこともありましたが、今年も “ ハ・ハ・歯の話 ”を宜しくお願い致します。さて、これだけ歯のかみ合わせが身体に与える影響が大きいことが伝えられるようになりましたが、実は日本の歯科界では歯のかみ合わせに関しての考え 方は統一されていないんです。こと治療に関しても様々な治療法があるのが現状です。そんななか、30年以上もの歴史があり、頭痛と肩こりの改善に効果のあることが実証されているBBO療法が、 がんの予防にも効果があるというデータが次々と得られましたので、 そのことを報告させて頂けることになったのです。当院に歯のかみ合わせ治療に来られる人は、頭痛、めまい、肩こり、腰痛などの様々な症状の改善を希望されています、近頃では子ども達の顎が小さくなってきていて、6歳で頭痛もちなんていうのも珍しくありません。 いったい、歯のかみ合わせは人間の身体にどれ程の影響を与えているのでしょうか?

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ゆめほっと第486号(2013/09/20掲載)


ハハ歯のはなし85



「よく噛むことのなんと素晴らしいこと」

 「食事の時は一口に30回以上噛みましょう」とはよく言われることですが、「そんなん無理や」と思ってしまう私。先日、ある学会で女医さんがされたお話を書きます。  時は戦後間もない日本がまだ焼け野原の頃、その女医さんのお父さんも町医者でした。彼はいつもの往診先で「先生、うどん食べていって」と勧められてご馳走になり、あとで「しまった!」と思いました。その家に腸チフスの患者がいたのです。 案の定、彼も腸チフスになりました。当時は抗生物質も無く、 命を落とすこともあったでしょう。それからは何を食べても下痢をするようになりました。そんなある日、彼は気付きます 「自分の唾を飲み込んで下痢する人はいないな」と。その日から彼は一口100回以上噛んで、食べ物をぐだぐだの唾のようにして飲み込むようにしました。すると症状はしだいに改善してきて、半年後には腸チフスも治りました。そんな経験をした彼は娘に健康法として“とにかくよく噛むこと”を教えたそうです。
“よく噛むことのなんと素晴らしいこと”

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ゆめほっと第469号(2012/03/05掲載)


ハハ歯のはなし68




『ゲノム(遺伝子)医療の時代が来た vol.3』
 
 

  体質検査編:頬粘膜を採取し、生まれつきかわることのない遺伝子の形を検査します

 病気は遺伝要因と環境要因のバランスで発生します。下図のように外傷などは遺伝が関与しませんが、心臓病やがんなどの一般的な病気の多くが遺伝と環境の相互作用から発生すると考えられています。

 遺伝要因として、親から受け継ぐ遺伝子の形により、将来の病気のなりやすさが決まる場合があり、現在では次のような項目をゲノム体質検査で知ることができます。  肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症、脳血管・冠動脈疾患、メンタルヘルス、骨代謝、抗酸化、アレルギー性疾患、アルコール代謝、 胃がん、肺がん、口腔がん、前立腺がん、乳がん、子宮がんなど、 次回は少し詳しく説明させていただきます。



 

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ゆめほっと第468号(2012/02/05掲載)


ハハ歯のはなし67



『ゲノム(遺伝子)医療の時代が来た vol.2』

 人の遺伝情報は大きく2種類に分けることができます。ひとつはジェネティックな遺伝情報で、生まれてから死ぬまで生涯変わることはありませんので一度検査したら二度とする必要はありません。 様々な病気のなりやすさなどが分かります。検査も綿棒のような物でお口の中の頬粘膜を数回こするだけです。もうひとつはエピジェネティックな遺伝情報で、その時の状態で変化します。例えば、放射線を被爆してしまったり、細かければ食生活の変化など…。がんに対するリスクを知るのに適していて、血液検査になります。決してがんを患っているか否かを診断するものではなく、その時点でのがんが発生するリスクを判定します。それを知ることで今の生活環境のままで良いのか、タバコをやめたり、食生活を変えたりと生活環境を改善した方が良いのか、状態によっては医科の専門医を紹介させていただくこともあります。一度がんを患って治った人が再発を防ぐ意味で検査することも多いようです。様々な予防療法の効果の判定に用いることもできるので、当院ではかみ合わせ治療前・ 後でのゲノム検査をお勧めしています。もちろん、かみ合わせ治療されない方でも検査を受けていただけます。

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ゆめほっと第467号(2012/01/05掲載)


ハハ歯のはなし66



『ゲノム(遺伝子)医療の時代が来た vol.1』

 自らの遺伝子情報を検査することで、生まれながらにした病気のなりやすさや現時点での疾病(がん)のリスクを知ることができ、病気を未然に防ごうとすることができる時代が来ました。当分の間、 このゲノム医療について書かせていただく予定ですが、今回はなぜ当院でゲノム医療をすることになったかをお伝えさせていただきます。  私はかみ合わせ治療を専門に行っています。今でこそ歯のかみ合わせが健康に関係していることが認知されてきましたが、それでもなお、かみ合わせを改善した患者さんが治療前・後でどのように健康になったか否かを一目で見てわかる手段は無かったかと思います。 そして、私はずっとそれを探していました。そんな折、東京大学名誉教授の渥美和彦先生が「ゲノム検査がその役割を果たす可能性がある」とお話されているのを聞いた私は飛びつきました。東京大学まで行って講習を受けた後、ゲノムドクターの認定試験にも合格させていただきました。当院でかみ合わせの治療をされる方にはゲノム検査をされることをお勧めしています。もちろん、かみ合わせの治療をされない方でもゲノム医療は受けていただけます。

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ゆめほっと第465号(2011/11/05掲載)



ハハ歯のはなし64


『園児、小学生、あるいは中学生 ?』

 当院での「子どものかみ合わせ育成」は「顎機能矯正」とも呼ばれるそうです。これまでに何度か書きましたが、当院では早ければ3~4歳から治療を始めることもあります。ところが近頃、中学生以降に治療を開始する患者さんが増えてきています。園児や小学生の低学年では親御さんや私達の言うことをよく聞いてくれて治療の装置も長時間着けてくれますが、 高学年になってくると装置を着けるのが嫌になってきて、中学生にもなるととたんに着けなくなる傾向が多く、やむなく治療が中断ということもあります。どちらかと言うと、親御さんがお子さんのためを思って治療させていたということでしょうか?それに対し中学生以降に治療を始める場合、患者さん本人に何か気になることがあって、本人の意思で治療をするという傾向がありますし、この時期から治療を開始する場合、それはとても大切なことです。治療の主役は患者さんご本人、私達にできるのはお手伝い。ならば治療を行う時期というのは治療の技術とかよりもっと大切なことなのでしょう。

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ゆめほっと第463号(2011/09/05掲載)


 
ハハ歯のはなし62
 
 
 
『舌小帯(ぜっしょうたい)の秘密』


 舌小帯とは舌を上に挙げた時に舌の裏に見える縦に走るヒダのようなもの。これが極端に短かったりすると、ろれつがまわらなかったり、物を飲み込みにくかったりと日常生活にも支障をきたすので、幼いうちに処置を勧められる事も多いでしょう。  当院の子どものかみ合わせ育成(顎の矯正)では日常的に支障のない程度でも舌小帯が短く舌の動きが制限されるような場合、処置を勧めます。それは舌小帯の異常(?)が、顎の発達不足となる大きな原因の一つだからです。通常、唾や物を飲み込む時、舌は上顎に触れているのが良く、それによって1日に何回も上顎は内側から舌で広げられて充分に発育します。ところが、舌小帯が短く舌が上顎に触れにくかったりすると顎が発育不足になりやすくなります。もちろん、舌小帯の処置はお口の中の手術なので、子ども達にとっても気軽なことではなく、「そこまではしたくない」という方が少なくないのも現実ですし、「この治療(顎の矯正)を しなければそんなことはお話しせずに済んだのですが…」とお伝えしないといけない私も、子の親として親御さんの気持ちもよくわかります。

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ゆめほっと第451号(2010/08/05掲載)



ハハ歯のはなし㊿



『鼻呼吸の大切さ』

 お口をつむって鼻呼吸していることが大切だというのは良く知られていることですが、それはどうしてでしょう? 鼻呼吸には空気中の細菌などが鼻腔を通過する際に加湿・殺菌する働きがあり、これをサイナスシステムと言います。口呼吸ではその働きが充分でなく、細菌などが肺に入りやすくなり、当然、風邪などをひきやすくなります。また、 サイナスシステムが働かない分、口の奥にあり本来細菌などをやっつける組織である扁桃腺が大きくなりやすいとも言われます。さらに、鼻呼吸では常に脳の真下を空気が行ったり来たりするので脳の熱を冷却する作用もあると言われています。鼻呼吸せずにお口をポカンと開いていると顎は発育不足になりやすいので、当院の“ 歯のかみ合わせ育成 ”では最終段階のステージ3で装置を使ってお口をつむっておく訓練をします。今までお口をポカンと開いている癖があった子にとっては少し大変でしょうが、とても大切なことなんですよ。

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ゆめほっと第446号(2010/02/05掲載)


ハハ歯のはなし㊺



『子ども達が顎の矯正装置をつけたがらなくなる年ごろは…』

 子どもの歯のかみ合わせ育成治療に来て下さる親御さんからよく次の質問を受けます。「子どもが取り外し式の顎の矯正装置をつけるのを嫌がりませんか?」と。私は次のように答えます。「幼児や小学校の低学年のうちは喜んで自慢げにつけていく子が多いくらいです。高学年になってくるとだんだん嫌がる子が増えてきて、中学校に入学する頃には人前でつけるのを嫌がる子が極端に増え、中には治療を中断してしまう子もいます。もちろん中学生でも熱心につけてくれる子のほうが多いのですが、そういった点からも幼い頃に治療しておく方がよいでしょう」。治療していてよく思うのですが、親御さんはお子さんのためと思い熱心に連れて来て下さいます。しかし、治療を受ける当の本人は「何のためにしているのかもわからない」というのが大方のところかもしれません。がんばって装置をつ けて欲しいと思う親と、できればつけたくない子ども、そして、つけてくれないと何もできない私達術者、三者が本当に気持ち良く治療に望めるには年齢はきっと大きな要素なのでしょうね。

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