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院長と当院スタッフからのメッセージを載せていきます。 (月1回発行の“あさひゆめほっと”内の院長のコラム“ハ・ハ・歯のはなし”にも載っています)

ゆめほっと第463号(2011/09/05掲載)


 
ハハ歯のはなし62
 
 
 
『舌小帯(ぜっしょうたい)の秘密』


 舌小帯とは舌を上に挙げた時に舌の裏に見える縦に走るヒダのようなもの。これが極端に短かったりすると、ろれつがまわらなかったり、物を飲み込みにくかったりと日常生活にも支障をきたすので、幼いうちに処置を勧められる事も多いでしょう。  当院の子どものかみ合わせ育成(顎の矯正)では日常的に支障のない程度でも舌小帯が短く舌の動きが制限されるような場合、処置を勧めます。それは舌小帯の異常(?)が、顎の発達不足となる大きな原因の一つだからです。通常、唾や物を飲み込む時、舌は上顎に触れているのが良く、それによって1日に何回も上顎は内側から舌で広げられて充分に発育します。ところが、舌小帯が短く舌が上顎に触れにくかったりすると顎が発育不足になりやすくなります。もちろん、舌小帯の処置はお口の中の手術なので、子ども達にとっても気軽なことではなく、「そこまではしたくない」という方が少なくないのも現実ですし、「この治療(顎の矯正)を しなければそんなことはお話しせずに済んだのですが…」とお伝えしないといけない私も、子の親として親御さんの気持ちもよくわかります。

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