ゆめほっと第468号(2012/02/05掲載) コラム 2014年05月13日 ハハ歯のはなし67 『ゲノム(遺伝子)医療の時代が来た vol.2』 人の遺伝情報は大きく2種類に分けることができます。ひとつはジェネティックな遺伝情報で、生まれてから死ぬまで生涯変わることはありませんので一度検査したら二度とする必要はありません。 様々な病気のなりやすさなどが分かります。検査も綿棒のような物でお口の中の頬粘膜を数回こするだけです。もうひとつはエピジェネティックな遺伝情報で、その時の状態で変化します。例えば、放射線を被爆してしまったり、細かければ食生活の変化など…。がんに対するリスクを知るのに適していて、血液検査になります。決してがんを患っているか否かを診断するものではなく、その時点でのがんが発生するリスクを判定します。それを知ることで今の生活環境のままで良いのか、タバコをやめたり、食生活を変えたりと生活環境を改善した方が良いのか、状態によっては医科の専門医を紹介させていただくこともあります。一度がんを患って治った人が再発を防ぐ意味で検査することも多いようです。様々な予防療法の効果の判定に用いることもできるので、当院ではかみ合わせ治療前・ 後でのゲノム検査をお勧めしています。もちろん、かみ合わせ治療されない方でも検査を受けていただけます。 [0回]PR