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院長と当院スタッフからのメッセージを載せていきます。 (月1回発行の“あさひゆめほっと”内の院長のコラム“ハ・ハ・歯のはなし”にも載っています)

ゆめほっと第414号(2006/12/05掲載)

ハハ歯のはなし⑬



 前回、最近の日本の子ども達に永久歯の数が少ない子が増えていること、そうした子ども達への適切な治療方法が確立されていない現状をお話しました。
実際、診させていただいていると下顎の前歯の1歯または2歯の欠損が とても多いです。そうした子どもの下顎は小さく、その小さい下顎とかみ合う上顎も小さいことがほとんどで、お口の見た目でいうと、上顎では小さい顎に永久歯が並びきらずにがたつきがあり、下顎では顎は小さいのですが歯数が少ないので、すきっ歯に見えることがほとんどです。お顔の見た目で言うと、小さな下顎は奥(のど)の方の位置で噛んでいて下顎の小さなお顔に見えます。そうした患者さんが当院に来られた時の希望は、見た目の改善もありますがそれ以上に“ もっとよく噛めるようになりたい ” とか“体調を改善したい”などが強いですし、実際、顎の発育不足が身体 (体調)に不利なことは多いのです。治療方法については様々なものがあり、それぞれに対して賛否両論があるのが現状でしょう。そして、治療方法を決定する時の1番の目安は“何をどう改善したいか”という希望だと思います。

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