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院長と当院スタッフからのメッセージを載せていきます。 (月1回発行の“あさひゆめほっと”内の院長のコラム“ハ・ハ・歯のはなし”にも載っています)

ゆめほっと第415号(2007/02/05掲載)

ハハ歯のはなし⑭



 昨年の暮れ、「どうしても今日、歯のかみ合わせの治療をして欲しい」という電話がかかってきました。症状を聞くと「体調がとても悪く、特に腰痛がひどくてまっすぐに歩けなくなってきている、昨日からは目がかすんで見えにくくなってきている」と切羽詰まった感じでした。「どうしてかみ合わせが原因だと思 うのですか ?」と尋ねると、「最近、歯の治療をしだしてから急に調子が悪くなってきたので」とのこと。急なことなので、お待ちいただいてもよろしければという事で診させていただきました。「確かにかみ合わせは悪いのですが、 今治療している歯だけが悪いのではありません。かみ合わせを良くしていくには、処置していない虫歯ではない歯も治療していかなくてはいけませんよ。他院での歯の治療はたまたま時限爆弾のスイッチを押してしまっただけで、元々のご自身のかみ合わせも悪いのですよ」と説明した後、応急的に作ったスプリントを装着していただき「これで歩きやすくなると思いますから、少し外を歩いてみてください」と言いました。15分位歩いて帰ってこられた患者さんは「歩きやすくなりました。目もスッキリしてきました」とあっけにとられた様子。信じられないかもしれませんが本当の話です。私は何度も同じような経験をしていますし、ただ、原因が歯のかみ合わせだったというだけの事です。この患者さんは今も通院されていて、肩こりもすっきりと治したいようですが、「そこまで治るかはわかりませんよ」と伝えていますが、とりあえず、メデタシ、メデタシ。

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