忍者ブログ
院長と当院スタッフからのメッセージを載せていきます。 (月1回発行の“あさひゆめほっと”内の院長のコラム“ハ・ハ・歯のはなし”にも載っています)

ゆめほっと第431号(2008/08/05掲載)


ハハ歯のはなし㉚



『かみ合わせ(BBO)治療でまっすぐ泳げるようになった』

 8年程前、私がはじめてBBO治療を行った患者さんのお話です。
彼は日頃、水難救助などをしている警察官の方で「顎がゆがんでいて姿勢もゆがんでいる。訓練での腕立て伏せや腹筋などがとてもつらく、 剣道ではまっすぐに面を出しているつもりが斜から出てくる。また、水難救助の訓練で水中を目標に向かってまっすぐに泳ぎたいのにどうしてもゆがんでしまう」とのことでした。BBOのミニ・スプリントという治療装置をはじめてお口に付けた時、彼は胸を押さえてその場にうずくまりました。後に先輩の先生から「スプリントを付ける前にBBO体 操をしてもらっておけば、そうはならなかっただろう」と教えていただきましたが、当時の私にはそこまでの知識はありませんでした。ともあれ身体に変化が生じたのです。私は「少しずつでよいので、スプリントをつける時間を長くしていってください」と伝えました。一週間後、彼が治療に来られました。「先生、腕立て伏せや腹筋がだいぶ楽にできるようになったし、面もまっすぐに出る、なによりもまっすぐに泳げるようになった」と。その後、治療は続いていくのですが、私のはじめてのBBO治療はあまりに衝撃的でした。

拍手[1回]

PR