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院長と当院スタッフからのメッセージを載せていきます。 (月1回発行の“あさひゆめほっと”内の院長のコラム“ハ・ハ・歯のはなし”にも載っています)

ゆめほっと第441号(2006/08/05掲載)

ハハ歯のはなし⑨

5歳、女の子のお母様から“幼稚園の検診で「受け口です」と言われ、歯医者さんに行ったところ「大人の前歯に生えかわる頃に自然に治ることがあるのでそれまで様子を見ましょう」と説明を受けましたが、それまでに出来ることはないのか?”とのご質問です。
実際、当院には同じ様なお悩みで来院される方が多く、これぐらいの時期からでも積極的に治療していきます。最近では様々な考え方や治療法がありますので、あくまで我々“自然成長誘導法”を行う研究会の意見として書かせて頂きます。通常、舌が上顎に触れていることにより上顎は十分に発育するのですが、受け口の子どもさんの場合、 上顎に触れているべき舌が下顎の中にすっぽりと納まった状態で下顎を前に突き出していることが多く、その癖が上顎を発育不足とし、下顎を前方へ発育させるのです。また、前回にも書きましたが、上顎の発達は6歳児で成人の 85~90% に達し、10 歳頃にはほぼ終了してしまうのに対して、下顎の発育は 18 歳頃まで続くことを考えると、大人の前歯が生えてくる6~8歳頃まで様子を見るのは良くありません。 少し難しい話になってしまいましたが、今回のご質問に関しては、当院ホームページで実際の患者さんの写真で解りやすく見ていただけると思います。

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