ゆめほっと第445号(2009/12/05掲載) コラム 2014年04月24日 ハハ歯のはなし㊹ 『歯のかみ合わせ(咬合)と頭痛の関連』 先日、日本全身咬合学会というものに参加してきたので予定を変更 して、それに関連したお話をさせていただきます。本学会の指導医でもある中村昭二先生(東京歯科大学 客員准教授)が咬合と関連した頭痛(咬合関連性頭痛)について過去4回にわたり国際頭痛学会で発表された内容の1つに「噛み癖のある人は、噛み癖のない人よりも頭痛の発症率が高く、なかでも偏頭痛が緊張型頭痛よりも発症率が高い」 というものがあります。これは噛み癖を治すだけでも頭痛の改善に効果があることを示唆します。しかし、噛み癖を放っておくと悪い咬合ができあがってしまい、その咬合では左右両方でバランス良く噛もうとしても噛めない状態になってしまうこともあります。こうなると治療も難しくなるので「噛み癖などによる顎のズレはできれば混合歯列期、 つまり子どもの歯が残っているうちに改善しておくべきだ」とも中村先生はお話されていました。全くの同感で、そのような事を目的に行う当院での子どもの歯の噛み合わせ育成が、お子さんの頭痛を改善することがあるのにも納得させていただく学会でした。少しでも皆さんの ご参考になれば幸いです。 [0回]PR