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院長と当院スタッフからのメッセージを載せていきます。 (月1回発行の“あさひゆめほっと”内の院長のコラム“ハ・ハ・歯のはなし”にも載っています)

ゆめほっと第435号(2008/12/05掲載)



ハハ歯のはなし㉞


『5分も歩けなかったのが、かみ合わせ(BBO)治療でどんどん歩けるようになった。しかし…』

 今回は私にとって非常につらかった経験をお話しします。患者さんは41 歳 の女性、5分も歩けないということで、初めのうちはご主人が車で送ってきてくださっていました。BBOのスーパー・スプリントという装置で治療しました。スーパー・スプリントは初めて装着した時、すぐに15分位歩いてきてもらってから調整します。5分も歩けないということでしたので「少しでもいいので歩いてきて下さい」と指示しました。ところが歩きに行った彼女は 10 分たっても 20 分たっても帰ってきません。心配していた私に30分以上たってから帰ってきた彼女は泣きながら言いました「先生、歩けるようになった」 と…。しかし、何度か治療してゆくうちに彼女から出てくるのは不満ばかり 「先生、まだ腰が痛い」「まだひざが痛い」。歩けるようになったと喜んでくれたのははじめのうちだけで、ついには治療を中断されました。でも人間ってそんなものだろうなとは思います。私だって風邪をひいてしんどい時は、 「健康っていいな」と思うけれど、普段健康に過ごしている時は、それが当たり前のようになっていますから。
皆様のご意見、お待ちしております。

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